けそのつらつら日記

考えたことをつらつらと記すブログ。書評メインの予定。

「自分は自分でうまくいく」 最強の生き方 アーノルド・ベネット 増田沙奈:訳 興陽社

【どのような本か?】

イギリスを代表する小説家である著者の人生論。

 

【感想】

原題は「How to Make the Best of Life」。初版は1923年であり、相当歴史の古いものであるが、内容はシンプルで読み易い。著者アーノルド・ベネットが56歳の時に記したものであり、「人生の先輩からのアドバイス」として参考になるものであると感じた。

最後に、僕自身が身に染みたと感じた3項目について引用させていただく。

     「悩んでいい場面と悪い場面」:「不安には避けたり解決したりできないものと、自らが動くことで状況を変えられるものの、大きく分けて2種類がある。」

     「無責任な怠け者にならない」:「若者は怠惰なことが多い。それは、自分の生活にあまり責任をもっていないからだ。毎日これといってすることもなく気まぐれに過ごしていくうちに、いつの間にか自分の低俗な欲求をも抑えられなくなる。そしていつまで経っても、頼っているものを批判するという精神状態から抜け出せないのだ。」「怠け者の自分に気づき、それを悔い改めたとき、初めて本物の才能は開花する。」

③「失敗を小さくする2つのこと」:「面倒くさくてやる気が起きないときは、体が疲れているサイン」「勉強が嫌だなと感じたとき、その理由には、学ぶ対象が嫌いなときと、学ぶ方法が間違っているときの2通りがある。」(すべて本著より引用)