2017-01-01から1年間の記事一覧
4名の環境学者・リスク研究家(裏表紙では「基準値オタク」と自虐的に評されている)が世界を取り巻く様々な「基準値」の決定プロセスについて述べたもの。 切り口は10点ほどあるが、なかでも「消費期限・賞味期限」と「水道水」の項が非常に興味深かった。…
【感想】 久方ぶりの小説。普段は社会科学系や実用書を読むことが多いですが、著名なかつ古くから継続して出版がなされている小説については何らかの示唆に富むものが多いと思っており(あくまで私個人の見解です)、気が向いた際には読むことがあります。 本…
【感想】 作家として文学界に名を馳せている百田尚樹氏が雑談における会話相手を楽しませるためのポイントについて述べた本。 雑談のコツが記載されているのは勿論だが、それ以上に著者である百田氏の蓄積している雑学・話題の豊富さに思わず感嘆の声を上げ…
11/19(日)に行われた第147回日商簿記検定2級に晴れて合格することが出来ました。 今までいくつか資格を取得してきましたが、なんとなく勉強してなんとなく試験に合格してきた私にとって簿記2級は世間一般の前評判よりも難しいものに感じられました。「簿記は…
【感想】 男女の脳の機能の相違点およびそこから生じる普遍的な男女の感性・行動の違いについて脳科学の観点から述べたもの。すべからく万人に当てはまるわけではないが、(男性の私から見て)女性と話している際に感じることとして思い当たる節の内容が何点も…
【概要】 大学受験生向け進学塾として有名な「早稲田塾」の創始者である筆者が、自身の周囲の優秀な協働者に共通する性格・思考法を見出し、それらを一冊にまとめたもの。 【感想】 本書を読了して痛感することは多々あるが、一番はやはり自身の中に様々な「…
【感想】 お笑い芸人として知らない人はほとんどいないであろう「欽ちゃん」こと萩本欽一さんが記された本である。特に店頭に綺麗にポップ付けされて陳列されていたわけではないが、タイトルになんとなく魅力を感じて購入した。 著者がお笑い芸人として芸能…
【感想】 そもそも税効果会計とは何かから始まり法人税等調整額および繰延税金資産(負債)の仕組みに至るまで、基礎から丁寧に記載されている。基本的に見開きの左ページが図解、右ページに活字での説明という構成となっている。初めに書店で手に取った際は正…
【タイトル】 他人をバカにしたがる男たち 河合薫著 日本経済新聞出版社 【概要】 健康社会学および脳科学の観点から現代人の「ジジイ化」に焦点をあて論述したもの。 【感想】 能力がないのに妙に偉ぶる上司、日によって不機嫌になり細かいミスについてねち…
【概要】 読書の意義・効果的な方法について著者の経験に基づいて記されたもの。 【感想】 書籍名の内容の効率的なインプット方法や速読法などについて述べた本は数あれど、本書ほど「読書」について真剣に考えさせられるものは数少ないのではなかろうか。そ…
【概要】 日本における社会人の労働の効率性の悪さについて社会科学的・歴史的観点から分析したもの。 【感想】 労働の効率性の悪さと聞くとまず真っ先に個人の問題、例えば「○○さんは仕事を進めるのが遅くて納期に間に合わない」「□□さんは注意力が散漫で遅…
【概要】 心理学者として名高いアドラーの教えについて、図を交えつつ平易に解説した本。 【感想】 アドラーについては過去に2冊ほど解説書を読んだ経験があるが、文字の羅列だけでなく図解が豊富なため、パッと見で分かりやすいのが本書の特色である。アド…
【概要】 人間の快楽を司るドーパミンについて脳科学の観点から分泌される経緯・具体的なケースなどについて解説した本。 【感想】 「快楽」と聞くと食欲・性欲の充足、ギャンブルへの熱中などのいわゆる「快感」がイメージされがちだが、本書においては「快…
【概要】 コペル君という一人の少年を主人公とした物語。 【感想】 「物語」と書いたものの、本書はフィクションでもなければ、随筆でもない。あえてジャンル付けするのであれば「哲学書」というのが妥当であろう。 なにより注目すべきは本書の出版された時…
【概要】 六法について易しく解説した本。 【感想】 「法律の面白さを誰でも体感できる入門書をつくりたい」(本著「はじめに」より引用)という著者のメッセージの通りの、平易な法律の指南書。「六法」と聞くだけで何かと身構えてしまいがちだが、この本で…
【概要】 イスラム教圏内の金融業界においては、日本・アメリカ・西欧諸国と異なり、コーランの教えに従い利子取引を禁じた「イスラム金融」が主流となっている。そのイスラム金融の商流および国別の状況について詳しく述べたもの。 【感想】 一般的には「金…
【概要・感想】 本書は表題の著作のほかに、「心の平静について」「幸福な生について」の二篇を加えた計三篇から構成されている。著者のセネカは1世紀頃に活躍したギリシャの哲学者の一人であり、徳を最高善とし魂の充溢を求めるストア派哲学の思考法が本書…
【概要】 ストレスは日常生活と切っても切り離せない関係にあり、「ストレスをなくす」のではなくストレスとはどのようなものかを理解したうえで「ストレスとどう向き合うか」を解説している。 【感想】 ストレスに悩まされている方、また新社会人などこれか…
【どのような本か?】 イギリスを代表する小説家である著者の人生論。 【感想】 原題は「How to Make the Best of Life」。初版は1923年であり、相当歴史の古いものであるが、内容はシンプルで読み易い。著者アーノルド・ベネットが56歳の時に記したものであ…
【どのような本か?】 「構造主義」という観念・思考法について、それを作り上げてきた哲学者たちの歴史を踏まえた観点から解説した本。 【概要】 まず初めに近代哲学における3大巨匠と名高いマルクス、フロイト、ニーチェの3人についての解説、構造主義の…
こんにちは、けそと申します。 年齢は20代、性別は男、サラリーマンをしています。 この度ブログを開設しましたのは、趣味である読書の記録(書評)を残そうと思い立ったことが主な目的です。 ただ書評以外にも様々なテーマで考えたことを書いていきたいと思い…